情熱の量。
結局、定期借家契約となった。
しかし、そんなに落胆はしていない。
なぜなら、思っていたより長く住めそうだからだ。
オイラたちが、どうなるか心配だったのは、住める期間だ。
「住みました、はい、出ていってください」では話にならない。
今回オーナーがしてくれた値引きは申し訳なさの気持ちなのだろう。
それは、ベテラン営業マンの土下座にこもっている謝罪の情熱量を連想させた。
まあ、顔も合わせてないと、感情の動く量は
少ないものか。
しかし、それでもオイラにとって、人間とは「興味がつきない考えの種」だ。
どのような人が、どのような立場で、どのような行動をとるのか。
それはどのような気持ちで、と考えるのは面白いものだ。
同じ芝居に毎日通う人の気持ちはわからなかったが、同じことの中にも変化を見えるのを、楽しんでいたのかもなあ。